第一回 主要な音楽再生ソフトの比較
今回はWindows上で動く、再生ソフトに関して述べます。
比較するポイントは、拡張子の対応、機能の多さ、軽さ、使い易さなどです。
ソフトは「Windows Media Player9」、「Real One」、「Winamp2」、
「KbMedia Player」、「Lilith」。
Point1:機能の多さ
対象となる機能を(1)イコライザー、(2)CDからの録音、(3)CDの作成、
(4)スキン使用・外観の変更、(5)ストリーミング再生に絞ります。
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(1) |
(2) |
(3) |
(4) |
(5) |
WMP9 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
Real One |
○ |
○ |
○ |
△ |
○ |
Winamp2 |
○ |
× |
× |
○ |
○ |
KbMedia Player |
△ |
× |
× |
○ |
× |
Lilith |
○ |
× |
× |
○ |
× |
☆<自動取得>
追加として、ネット接続環境を持っている場合にはサーバからCDの名前や、
曲名を取得する機能を持つものがある。
「KbMedia Player」と「Lilith」を除き、情報の取得機能を持つ。
★<イコライザー>
周波数をいじって、ロックやクラシックなどそれぞれに向いた設定が行える。
「KbMedia Player」は再生速度、エコーがそれに当たると思われます。
グラフィックイコライザに関しては、製作者さまのご意向により実装される予定は無いでしょう。
「Real One」はシェアウェア版があります。そちらの方でのイコライザは強力らしいです。
オススメイコライザーソフト:Lilith(高機能)、次点:Winamp2(使いやすさ)
★<CDからの録音>
録音出来るのは、「Real One」、「Windows Media Player9」、「SoundPlayer Lilith」です。
録音できる拡張子に関しては、「Windows Media Player9」がWMAだけなのに対して、
「Real One」の方はReal Audio8、MP3、WAVがあります。
SoundPlayer LilithはWAVやWMA、MP3、OGGなど様々な形式に対応しています。
後、音質を自由に設定してから、録音できるので自由度が高いと思われます。問題は汎用性が低いであろう点です。
これら上記の3つを録音に当てる方が比較的楽ですが、
CDからの録音には「Rip! AudiCO Free」が一番オススメです。
録音だけでなく、多くの拡張子間の音楽ファイルの相互変換が可能です。
もちろん、音質などもかえれます。
さらに、CD情報も取得してくれるので便利なのです。
オススメCD録音ソフト:WMP9(使いやすさ)、次点:SoundPlayer Lilith(自由性)
★<音楽CDの作成>
手元にあるMP3やWAV、WMA、RIFF OGG Vorbis、OGG Vorbis、MP3、などをCDに焼きます。
これも「Windows Media Player9」か「Real One」しか無いようです。
この作成に関わる、品質は録音の時と同様にCDドライブ自体の性能にも左右されるようです。
もしくは、「CloneCD」などコピーツールででも作成することは可能です。
この作業では音楽ファイルの拡張子をMP3かWAVにしておく事を勧めます。
大抵のソフトは再生は出来ても、CD作成に向かない拡張子があるのです。
オススメCD作成ソフト:WMP9(使いやすさ)、次点:Real One
★<スキン・外観>
見た目がそろそろ飽きてきた、プレイヤーってのもあると思います。
利用するほど愛着がわいてきますが、その逆もまた然りです。
ここでビシッと見た目を気分によって自分好みに変えれれば、
また使いたくなってくるでしょう。
スキンの変え易さで言えば、「Lilith」か「Winamp2」です。
両方ともWeb上でスキンが多く配布されていて、プレイヤー自体も手軽に
スキンが変えられます。
「Windows Media Player9」は初期装備のスキンがいくつかあったり、
お金を出して、スキンを買うことが出来ます。
「KbMedia Player」は文字色やメディア情報表示部分の画像を変えることが出来ます。
ただし、そこまで自由度は高くありません
最後に「Real One」ですが、スキンはデフォルト以外で取得するようです。
さらに、再生中のムービー表示部分に流れるビジュアライゼーションの変更が出来るようです。
オススメスキン・外観ソフト:Winamp2(スキンの多さ)、次点:KbMedia Player(文字など配色が変更できる)
★<ストリーミング再生>>
これはただ単にストリーミング形式対応でプレイヤーに合った拡張子を再生するだけです。
ストリーミング再生が出来るのは、「Winamp2」、「Windows Media Player9」、「Real One」です。
オススメストリーミング再生ソフト:Winamp2(軽い)
★<拡張子対応>
ダントツに多いのは「KbMedia Player」だと思われます。
次に選ぶとしては「Winamp2」か「Real One」です。
「Winamp2」と「Real One」があれば、ほとんどのものは再生できます。
両方足したもののほとんどが「KbMedia Player」で再生できると思っても構わないと思います。
さらに、「KbMedia Player」はプラグインが対応しているもので、指定フォルダにプラグインを
インストールにしたものに限り、圧縮したものさえ再生できます。
逆に言うと、通常のメディアも指定のプラグインが無い場合再生できない場合があります。
次に動画です。AVI、MPGは動画再生ソフトなら大抵で再生できますが、
WMV、MOV、SWF、RMなどはそれぞれのプラグインが無いと、再生できません。
MOVとSWFに関しては、「Quick Time」が必要です。
その他に関しては、差し当たって必要なものは恐らくないと思われます。
オススメ拡張子ソフト:KbMedia Player(対応拡張子の多さ)、次点:Real One
★<軽さ>
スペックの低いパソコンはちょっとした動作でも簡単に飛んだり、固まったりします。
そんな時、必要なのは再起動やメモリの掃除ですが、軽いプレイヤーを選ぶのも一つの手です。
ここではそんなプレイヤーを選びます。
WMP9:「画面のプロパティ」でエフェクトを切っても、十分重い。起動時には注意
Real One:WMP9よりひどい。起動だけでなく、通常時も一動作が非常に遅い。動画の再生に不向き
KbMedia Player:固まりやすい。フォルダ、ファイルが多いとメディアエクスプローラが
最初に起動する場合、場合によっては固まる。回避方法としてプレイリスト画面が最初に出るようにする
Lilith:再生中、非常に重くなる。起動や終了に時間はかかるが特に問題は見られない
Winamp2:自分の条件下では一番軽く感じた。全く、不快感は無かった。他のプレイヤーにも見られるように
コーデックを使う動画再生は重くなる場合がある。
オススメ軽さプレイヤー:Winamp2(正真正銘軽い)、次点:Lilith(最小化して、常駐にすると特に問題ない)
★<総評‐使い易さ>
「Real One」は今のところ、プラグインだけのためにインストールして、「KbMediaPlayer」で再生している。
重いのが第一要因である。
使い勝手がいいのは、「Lilith」や「Winamp2」だが、「KbMedia Player」は「TimeTag」に対応しているので
ユニークな使い方が出来る。「Winamp2」は英語であることが難点だが、日本語化パッチがあるので特に問題は無い
そして、専用ツールを使うことでカラオケ機能が使える。
拡張子の点から、考えると「KbMedia Player」、「Winamp2」。
軽さでは「Winamp2」を選ぶことが出来る。
これらから考えてベストプレイヤーは「Winamp2」とする。
次点は「Lilith」、「KbMedia Player」が続く。
03年08月06日
第一回には補足があります→第一回補足へ
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